シンシロな夢と行政書士試験

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問題02基礎法学(H24)

      2013/05/15

 

問題

 
次に掲げる条文は、いずれも「みなす」の文言が含まれているが、正しい法律の条文においては「みなす」ではなく「推定する」の文言が用いられているものが一つだけある。それはどれか。

1 未成年者が婚姻をしたときは、これによって成年に達したものとみなす。(民法753条)

2 移送の裁判が確定したときは、訴訟は、初めから移送を受けた裁判所に係属していたものとみなす。(民事訴訟法22条3項)

3 文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書とみなす。(民事訴訟法228条2項)

4 自己の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪(刑法第三十六章の窃盗及び強盗の罪のこと。)については、他人の財物とみなす。(刑法242条)

5 試験事務に従事する指定試験機関の役員及び職員は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなす。(行政書士法4条の7第3項〔一部省略〕)

 

 

 

解答

 

条文の記載が、「みなす」または「推定する」のいずれになっているかを問う問題です。みなすと推定は、全く異なる性質を持ちますので確実に理解する必要があります。

みなす:当事者が異なる事実を主張することが許されない。Aとみなすとあれば、たとえ事実と異なっていたとしても法律上、それを事実と同様に扱うこと。

推定する:仮に法律上はそのように扱うが、事実と異なることがあれば法律関係を覆すことができること。

1 みなす:未成年者が結婚すると、たとえ二十歳以下だとしても法律上は成年に達しているものとして取り扱われます。

2 みなす:移送の裁判が確定したときは、訴訟は、初めから移送を受けた裁判所に係属していたものとみなします。裁判開始時は別の裁判所管轄だった事実は主張できません。

3 推定する:文書は、その方式及び趣旨により公務員が職務上作成したものと認めるべきときは、真正に成立した公文書と推定します。

4 みなす:自己の財物であっても、他人が占有し、又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、この章の罪(刑法第三十六章の窃盗及び強盗の罪のこと。)については、他人の財物とみなします。刑法の窃盗・強盗罪においては、他人が占有したり又は公務所の命令により他人が看守するものであるときは、自分の財物であることを主張できません。

5 みなす:試験事務に従事する指定試験機関の役員及び職員は、刑法その他の罰則の適用については、法令により公務に従事する職員とみなします。

 
正解:3
 


 - 平成24年度